ポイント争奪戦
最近、クレジットカードを選ぶときに「ポイント」がかなり重要になってきている気がします。どのポイント経済圏にいるかという話もありますが、やはり「どれだけポイントが貯まるか」は多くの人が気にするところではないでしょうか。
私自身は楽天も使っていますが、いわゆる楽天経済圏にどっぷりというわけではありません。なので、特定のサービスにこだわるというより、使いやすければどこでもいいかな、というスタンスです。
そんな中、試しにM銀行のクレジットカードを作ってみました。
私の住んでいる地域では、昔の東海銀行の流れもあってM銀行と縁があります。口座も持っていますし、ちょうどポイントキャンペーンもやっていたので「せっかくだから作ってみようかな」という軽い気持ちでした。
実際にしばらく使ってみたのですが、とにかく気になったのがポイントの仕組みが分かりにくいという点です。
このブログでは普段から「サービスの使いやすさ」について書いているので、今回はM銀行カードのポイント周りについて、使ってみて感じたことを書いてみます。
自分のポイント率がよく分からない
まず最初に感じたのが、「自分がどれくらいのポイント率で買い物しているのか」が分かりにくいことでした。
スマホのアプリでは提携している特定のお店では高いポイント率となることが案内されています。ただ、そのポイント率が先日減りました。なぜ減ったかも分からず、その他の店ではどのようなポイント率となるのか全く分かりません。
例えば楽天の場合、楽天市場で買い物をするときは、スマホのアプリでもPCから見るWEBページでも
「楽天市場」「楽天モバイル」「楽天モバイルキャリア決済」など、ポイント倍率アップの条件が一覧で並びます。対象になっているものには赤いマークが付くので、「今の自分は〇%のポイントが付くんだな」というのが一目で分かります。さらに「このサービスを契約するとポイントが上がるんだな」ということもすぐ理解できます。楽天市場以外の買い物は原則1%のポイント率です。
一方でM銀行のカードでも、
- スマホアプリにログインした
- 給与振込口座が引き落とし口座になっている
- 外貨積立をしている
- カードをApplePayで使用している
などの条件によってポイント率が上がる仕組みがあるようです。
ただ、自分がその条件を満たしているのかを確認する方法がありません。口座引き落としの日の前の月の実績?などによって変わるようなのですが、数カ月前にカードを契約してから、買い物するたびにアプリを開いて見ているはずなのに、アプリのログインはカウントされていないようです。「ようです」と書いているように、ユーザーには確認する方法がありません。
明細を見ても計算の仕組みが分かりにくい
会員ページから明細のPDFをダウンロードして確認してみました。
すると、色々ポイントアップの条件を満たしているはずなのに、買い物金額に対して付いているポイントは1%未満(換算後:後述)でした。予想では2%ぐらいにはなっていると思っていたのでショックが大きいです。
ひとつの店舗ごとに1000円未満は切り捨てとか、その条件に批判があって変わったとか、よくわからない情報が錯綜していることもあったのですが、ポイントがどのような計算で付いているのかユーザーに全く示さていません。ひとつの店舗でン十万円の買い物をしたところだったので、1000円未満切り捨てとかあまり影響を受けないはずなのですが。
いろいろな条件でそのようになっているのでしょうが、騙されたというか、ごまかされた感じがしています。
1ポイント=1円ではない仕組み
もうひとつ特徴的なのが、ポイントの仕組みです。
M銀行のポイントは
1ポイント=1円ではありません。
条件によって
1ポイント=最大5円相当
の価値になります。
そのため、買い物金額の1%分がそのままポイントになるのではなく、例えば0.2ポイントのような形で付与されます。
さらにポイントを使うときには、交換先によって4倍になったり5倍になったりします。
この仕組みはポイント運営側としては柔軟で便利な仕組みなのでしょうが、はっきり言ってユーザー側にはメリットがありません。
また、表示上の印象としても、
- 1,000円買って 10ポイント
- 1,000円買って 2ポイント(交換後は10円相当)
では、後者のほうが少なく感じてしまうでしょう。
最終的に金額はおなじになっても、ユーザーからの見え方の印象は悪く、ポイント競争では後発なのになぜこのような仕組みにしたのか疑問です。
「分かりやすさ」が信頼につながる
どのような製品でもサービスでも、ユーザー目線で見るとシンプルで直感的に分かることもかなり重要なのではないでしょうか。
例えば楽天では、先述のポイント率の分かりやすさに加え「これまでに獲得したポイント総額は〇〇円です」といった表示があり、「こんなに貯まったのか」と実感しやすい仕組みになっています。アピールが過ぎる印象もありますが、とにかく分かりやすく工夫されていて、楽天のサービスに愛着が湧くようになっています。
分かりやすさが信頼につながり、分かりにくさは不信感を生むことが、自分自身で体験することになりました。改めて自分のデザインしたものが使いやすくなっているか、ユーザーに信頼されるものとなっているか確認し、気を引き締めてデザインしていこうと思いました。