United Prefecture of Japan(自転車防犯登録)

アメリカ合衆国は州ごとの独立性が強く、法律も違うし税金も違うと聞いています。国の成り立ちの歴史から、独立性が強く残っているのでしょうか。日本だって負けていません。戦国時代は各地方でごちゃごちゃになりながら戦争していたぐらいですからね。ここは尾張の国じゃ。他の国のことは知らん。といったことに遭遇しました。

最近ネットオークションで自転車を入手しました(狭い部屋に3台の自転車を置いている…)。以前の持ち主さんからは自転車といっしょに防犯登録の記録の用紙を頂きました。その用紙の裏には、「自転車を譲渡する場合には、この用紙も一緒に渡してください」と書いてあり、私もその文言から用紙を受け取れば問題ないと考えていました。後から振り返れば、抹消登録をしておいたり、譲渡証明書を書いてもらうと一番確実なんでしょうが、私も相手方もオークションで自転車をやり取りするのが初めてで、いまいち手順をわかっていませんでした。

さて自転車を受け取った次の週末に、防犯登録手続きをしてもらおう自宅の近くの自転車店に行きました。店員さんは防犯登録そのものは手慣れていてあっという間に終わるかと思いきや、最初からつまづいています。登録番号の桁数を一生懸命数えています。そしてその桁数は何度数えても合いません?本当に?新しい防犯登録といっしょに古い防犯登録を抹消してもらうのですが、京都の登録番号桁数と愛知の登録番号桁数が違うそうです。?ありえます?日本の法律で防犯登録が義務付けられているのですよね?それなのに日本で共通ではなく県ごとに用紙も違えば番号の桁数も違うとは。

左が愛知県、右が京都府の自転車防犯登録用紙。愛知県の用紙には表にも裏にも愛知県の文字なし。このすばらいい県から自転車を持ち出す人はいない予想かな。

最近のニュースでは日本の会社の生産性の低さが指摘されていて、特に中小企業の効率が悪いと言われているけれど、生産性が低いのは役所や公共機関でしょ。そもそも日本で共通化していないどころか、番号管理、データベース的な情報を紙に手書きしていますよ。愛知県の防犯登録Q&Aには、用紙をなくした場合の問い合わせには、おおよその登録日も知らせろと書いてあり、探すのに時間がかかるそうです。それって登録日から紙めくって探すからですか?持ち主の情報から検索できないんですか。個人情報をしっかり登録させておいて、その情報から検索もできないなら登録させないでください。防犯登録協会の職員だけでなく日本国民の時間を浪費しているとしか思えません。防犯登録協会としては便利にしても儲かるわけではないのでやる気がおきないかもしれませんが。

久しぶりにあまりの酷さに取り乱しました。マイナンバーもごたごたを見ても、日本の公共機関は制度設計が上手くない気がします(下手ではないでしょが)。宅配便やコンビニの仕組みづくりを考えると日本人は制度設計が上手いほうだと思うので、どんどん改善されることを願っています。(他人事みたいに書いていますが、上手い仕組みづくりには興味あって会社や自分自身の周辺では取り組んでいます。弊社では公共機関へ影響を与えるほど力がないのが残念です。)