きれいに破りたい

会社で飲むために新しいインスタントコーヒーを買ってきました。大きめのビンタイプで、コストパフォーマンスがいいですよね。

早速飲みましょうと、樹脂の蓋をあけると、更に密閉性の高い紙の内フタが付いています。「付いています」というか密着しています。べったり付いています。こんなに細いビンの厚みの幅に隙間なく接着されています。

これはどうやって開けたら良いのでしょうか。ヨーグルトのフタのように開けるための取っ手部はありません。円形なので端がなく、ここを開けたら良いという形状がありません。開けるためのきっかけもありません。

お茶のお点前ではありませんが、正面ラベルの上は避けて、反対側から開けることにします。これはビンに入った薬品などを注ぐときにも、垂れた液体がラベル面を汚さないために気をつけると聞いたことがあります。

なかなか剥がすきっかけが掴めません。親指と人差し指の少し伸びた爪でギリギリ紙の端を掴めましたので、慎重にゆっくり、ちょっとずつ、上に上げていきます。しかし全く剥がれる気配がありません。それでも頑張って粘ってみます。

最終的にはこのようになりました。5分ぐらい奮闘しましたが、とても開けたことろを広げていける感触ではありません。ギリギリコーヒーが出てきそうな範囲となったところで、緊張感が切れたのか破れてしまいました(コーヒーの内蓋あけるのに緊張感って)。その破れたところがまた綺麗ではないのです。コーヒーを入れるたびにこの汚く破れた蓋を見て嫌になります。

いや、みなさんどうやってこの内フタを開けていますか?円形にすべて大きく剥がしますか?必要な小さな穴だけあけますか?端っこからきれいに剥がすのは無理なので、ビンの内側の場所でビリビリ破りますか?それともこの糊は熱をかけるときれいに剥がれたりしますか?

こんなに分かりやすい使いにくい製品は近年では珍しい気もします。安い製品を追い求めたら製造の効率性が優先されて、ユーザーの使いやすさは後回しになるのかもしれません。でもこの製品は昔からこのタイプで、最近のデザイン動向からもユーザー視点のデザインを考慮していないわけがないので、よっぽどの理由があるのだと思われます。