コインロッカーの支払い手順
コインロッカーに支払い手順も何もないでしょ、と思いますよね。今回は出張で初めて使った新しいタイプのコインロッカーです。これは使いにくいというよりも、初めてで戸惑ったという程度の内容です。決して使いにくくてダメなデザインというわけではありません。
関東の駅で何度か利用したことのあるコインロッカーにスーツケースを預け入れようとしたら、グラフィックは新しくなっていますが、パッと見たところ今までと同じようなコインロッカーですが、実は考え方が変更されたロッカーでした。
今までの交通系ICカード支払いのコインロッカーは下記のような手順で荷物を預けます。
- 空いているロッカーを探す(緑ランプで空きを示す場合と、赤ランプで使用中を示す場合がある)。
- 空いているロッカーに荷物を入れる。
- ロッカーの扉をグッと押して仮にロックさせる。
- 中央の操作パネルで、荷物を入れたロッカーの番号の確認をする。
- 決済する(交通系ICカード)。
- レシート兼荷物預かり控えが出力される。それを受け取る。
今回利用したコインロッカーは下記のような預け入れ手順になっていました。
- 空いているロッカーを探す(緑ランプ点灯で空きを示す方式)。
- 中央の操作パネルで「預け入れ」ボタンをタッチしてから、自分が今から入れる予定の空いているロッカーの番号(ボタン)をタッチして明示する。
- 決済する(交通系ICカード)。
- レシート兼荷物預かり控えが出力される。それを受け取る。
- 指定したロッカーの鍵が解除される(鍵が解除されるまで空のロッカーも閉じてロックされている)。
- 指定したロッカーに荷物を入れる。
- ロッカーの扉横のスライドスイッチを操作してロックさせる。
- 7の別の流れとして、扉が閉じられて5秒ぐらいで自動ロックされる(6の操作をしなくてもロックされる)。
今までのコインロッカーの預け入れの流れとの大きな違いは、空いているロッカーも閉じてロックされており、お金を支払ってから荷物を入れるということです。最初はこの流れが分かっておらず、緑のランプが付いているのにロックされているぞ?前払いか?など手順が変わっていることは想像ついたのですが、それでも一番最初は新手順の3の決済するところで間違っていないか不安になり一旦キャンセルしました。中央の操作パネルには預け入れの手順説明が表示されるボタンがあったので、そこで手順を確認してから、改めて最初から預け入れをしました。
このような預け入れ手順になったことを想像するに、空いているロッカーにお金を払わずに荷物を入れっぱなしにする、ゴミを入れるなどの問題があったのでしょう。その対策としては一つの方法かと思います。
問題点として考えられるのは下記でしょうか。
- 今までのロッカーと見た目に大きな違いがないため、新しいタイプと気づきにくい。
- 選んで支払った後に、荷物が入りきらないことがある(今回S,M,LのうちSにして、スーツケースが5mm隙間ぐらいでギリギリ入りました)。
- 扉が閉まると5秒ぐらいですぐにロックされてしまう。スーツケース入れた後、手持ちのカバンからも折りたたみ傘などをロッカーに入れようと準備している間にロックされてしまいました。
実際にその状況になっていないので本当のところは分かりませんが、荷物を取り出している途中で扉が閉まってロックされたらどうなるのでしょうか。中に荷物があるかどうか判別するセンサーなどが付いていれば問題ないと思いますが、私は自分の荷物を取り出す時に自動ロックされないか不安だったので、ずっと扉を開いた状態になるように手と足で押さえていました。
観光地ではスーツケースを預け入れる人も多く、支払いの済んだロッカーに荷物が入らなかった場合の払い戻しも必要になりそうです(すでに実装されているかもしれません)
でも、新しいタイプとして利用者に分かりやすくしようとしている工夫もありました。
- 中央のパネルには操作手順を表示するためのボタンが最初の画面に出ている。
- 緑のランプには「空き」と書かれており、色だけに頼らずに明示されている。
- ロックされる時のソレノイドの音が大きく、駅の騒音の中でもロックされたことが分かる。
- 荷物を預け入れた状態ならば、一時的に開けることができる。間違えて預け入れたものを取り出したり、預け入れを追加することができると思われる(試していないので確実ではない。15分以内という表記もあり、この15分が扉を開いておける時間なのか、預け入れた時刻から15分以内という意味なのかわからない)。
ニーズがあってこのような預け入れ手順のコインロッカーが作られたのでしょうから、これからこのタイプのが増えていくかもしれません。