性別「その他」

新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した商品券事業が名古屋市でも始まっています。せっかくなの申し込んでみましたが、WEBの申し込み画面では概ねスムーズに入力することができました。少しだけ気になったところがあったので、少し取り上げてみたいと思います。

意図が一番わからなかったのは性別の入力欄です。ラジオボタン方式で男女を選ぶのですが、「その他」もあります。「その他」があることそのものは分かるのです。そもそも商品券の購入に男女が関係あるのか疑問ではありますが、それでも尋ねるならば答えたくない人向けに「その他」があるのでしょう。でも、「その他」を選んだらそこに記述エリアがあります。ここには何て記述するのでしょう?そのようなことを訊かれたくないから「その他」を選ぶのではないでしょうか?

名古屋市商品券事業WEBページより

「その他」のラジオボタンを選んだ場合には、この記述エリアの記載は必須になるのでしょうか。実際にどうなるのかは試してみたかったのですが、記入後の動作が予想できなかったので、挑戦しないまま進めてしまいました(UIを手掛けるデザイナーとして失格ですかね)。

もう1点気になったのは、申し込みページの最下部にある次へのボタンの位置です。「次へ」が左にあって、「戻る」が右に配置されています。ボタンを左右をどちらに置くか問題はこれまでもさんざん議論されてきた課題※ですが、横書きの文章と合わせるレイアウトならば「戻る」が左で、「次へ」は右のレイアウトが自然に感じます。今回の名古屋市の申し込みページではボタンにはっきりと色をつけ文字色も反転させているので、思わず間違えることは少ないと思いますが、少しモヤモヤしながら赤いボタンを押しました。

名古屋市商品券事業WEBページより


アプリの保存ダイアログにおいて、多くのWindowsのアプリでは「保存」が左、「キャンセル」が右にあり、Macのアプリでは「キャンセル」が左で、「保存」が右にある。名古屋市商品券事業のページではWindowsの配置に合わせて左側をデフォルトボタンにしたと思われるが、今回は保存ではなく「次へ」と「戻る」なので少し状況が違っている。

今年(2022)の商品券事業では従来通りの紙の商品券とスマホで利用する電子マネー方式が選べるようになっています。5万円まで申し込めるとのことなので、紙と電子マネーの両方を試してみたいから、それぞれ3万円と2万円で申し込みたいと考えていました。しかし、そのような分けて申し込む方法が可能なのか事前に調べてもさっぱり分かりませんでした。Q&Aを見ても書いていなくて、あちこち検索しても分からないので諦めて紙の商品券で申し込み始めたら、紙の商品券で抽選に外れた場合は電子マネーの商品券でも良いかどうか選ぶ欄がありました。申し込み始めたら結局はなーんだとなりましたが、ユーザー体験としては改良の余地があるように思います。

(TH)