分かれるのは難しい
付き合い始めるときにはウキウキして楽しいことばかりですが、分かれるときにはドロドロになりがちできれいに分かれるのは難しいですね。
モノも分けるのは難しくて、きれいに分けるための工夫をあらかじめ施してあるものが多くあります。
先日沖縄に行ってきましたので、5つの小袋が縦につながっているナッツのおつまみをお土産に買ってきました。これを小袋ごとに切り離そうとしたのですが、用意された切り離し場所から外れたところが破れてしまい、壮大にナッツを床にぶちまけて、宮古島の海よりもブルーになりました。
なぜきれいに切ることができなかったかと確認してみますと、せっかく点線状に穴が開けてあるのに、端部が切れていないのです。さらに白いエリアに印刷で点線が書いてあるので、いかにもきれいに切れそうと認識してしまいます。これらのことから、注意することなくいきなり切り取る動作を素早くしてしまいました。
対策としては、端に正しく切り込みが入るようにしておくことが一番良いと考えられます。設備的な変更がない対策としては、印刷の点線をやめることです。小袋の形状と白地に物理的な点線状の穴があれば、切り離し可能ということは利用者に十分伝わるので、あとはどの程度スムーズに切れそうなのか、切れにくそうなのかを見せた方がかえって良いでしょう。
この点線状に穴を開けて切り離しやすくする方法は切手が代表的かと思います。この切手もちょっと油断すると変なところで破れたりして難しいですよね。そもそも水を付けたら糊になる方法をいつまで続けるのか疑問に思っています。以前の製造技術と費用の兼ね合いから最も良い方法であったことは理解しますが、現在においてはシールタイプのみとしても良いように思います。
でもシールタイプになっても端のギザギザは残っていますね。技術的にはこのギザギザはいらないはずですが、切手であることをわかりやすく示すための形状的な特徴となっています。このような昔の名残そのものは嫌いではないです。技術的にはどちらでも大きな差がないならば、このような特徴を残していくことも一つの文化の積み重ねになっていくのかと思っています。
切手の端のギザギザがなくなるのが先か、切手そのものがなくなるのが先か、どちらでしょうね。